システム開発を担い、設計から実装、テストまで幅広く開発に携わるのがシステムエンジニアです。
この仕事で必要な言語は、関わる業界や会社の求める人材、進行しているプロジェクトによって変わってきます。
しかし、いくつかの共通スキルも存在しています。
新人のケースで見ていくと、まず何でも良いから1つの言語をマスターしていることが望まれます。
その理由はこの業界の抱えるデメリットと密接に関連しています。
入社したばかりの新人は当然職場で必要とされるスキルや考え方を教育していく必要があります。
しかし、この業界では自助努力という考え方が広まっており、技術などは見て覚えるしかないといった職場が数多く存在します。
そのため新人で入ったからといっても、全くプログラミング言語を習得していないにもかかわらず、誰からも教育されることもなく未経験のままプロジェクトに駆りだされ、当然成果を出せずに辞めていく人が多いのです。
このような業界の抱えるデメリットの悪影響を受けないために、新人のシステムエンジニアは、言語を最低1つは習得しているのが望ましいのです。
具体的にはCやC++、Javaあたりが定番です。
しかし、基幹業務システムを担う場合はCOBOLが必要とされることもあります。
もしデータベースを同時に扱う場合は、Access、SQLといったデータベース系言語も必要な言語として数えられます。
また新人ではなく、既にある程度、業界のキャリアを重ねている場合は、先述の言語をはじめ複数の言語をマスターして使いこなせるだけのスキルが求められます。